中国主要空港の2024年旅客取扱実績ランキングトップ20

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2025年を迎え、中国各地の主要空港における2024年の旅客取扱実績が続々と発表されました。本記事では、旅客数に基づく中国主要空港のトップ20ランキングを紹介します(単位:人次)。

※このデータは初期統計であり、「民航资源网」からの情報に基づいています。実際の数字とは異なる可能性があるため、公式発表をご参照ください。また、香港国際空港(赤鱲角)および台湾桃園国際空港のデータは含まれていません。推定では、香港国際空港の旅客数は5200~5300万人、台湾桃園国際空港は4000万人超と予想されています。


トップ10の主要空港

1位:上海浦東国際空港(7679万人次)

2024年、浦東空港は旅客数が2019年を超え、国際・地域旅客数が3000万人を突破しました。コロナ禍以前の水準にはまだ戻っていませんが、国内旅客の増加が顕著です。さらに、2024年12月末に開通した虹橋-浦東空港連絡線やビザ免除政策の影響で、2025年も旅客数のさらなる増加が期待されています。

2位:広州白雲国際空港(7634万人次)

広州白雲空港は華南地区のハブ空港で、コロナ禍の間には中国で最も繁忙な空港となりました。現在、第3ターミナルや第4・第5滑走路の建設が進行中で、完成すれば国内初の5滑走路同時運用が可能な超大型空港となる予定です。

3位:北京首都国際空港(6736万人次)

かつて年間1億人を超える旅客を誇り、世界第2位の繁忙空港であった首都空港。しかし、大興空港の開業により一部の旅客が分散したものの、依然として好調な運営を続けています。

4位:深圳宝安国際空港(6146万人次)

深圳空港はここ2年間で旅客数が急増し、隣接する香港国際空港を上回る勢いです。これは、世界的な旅行市場の回復と深圳の経済的活発さに支えられています。

5位:成都天府国際空港(5489万人次)

成都は中国西部の重要都市であり、航空ハブとしても注目されています。四川省の人口規模や観光資源の豊富さ、主要都市からの距離が遠いことから、天府空港の旅客数は好調を維持しています。

6位:北京大興国際空港(4942万人次)

2019年に開業した大興空港は、2024年に5000万人近くの旅客を迎えました。北京市街地からの距離があるため、京津冀エリアの主要空港として成長が期待されています。特に国際線の発展に大きな潜在力があります。

7位:重慶江北国際空港(4866万人次)

西部地域で初の4滑走路同時運用を実現した江北空港は、中国の航空ハブとして重要な役割を担っています。重慶の直轄市としての発展も、空港の成長に寄与しています。

8位:杭州蕭山国際空港(4805万人次)

浙江省の活発な経済活動と商業・観光の需要により、杭州空港の旅客数はコロナ禍前の水準を上回り、歴史的最高を記録しました。

9位:上海虹橋国際空港(4794万人次)

規模は小さいものの、上海のもう一つの主要空港である虹橋空港は、交通アクセスの良さや市街地への近さから旅客数が順調に増加し、2024年は新記録を達成しました。

10位:昆明長水国際空港(4714万人次)

中国の観光地として人気の高い雲南省に位置する昆明空港は、国内外の主要都市への距離が長いことや東南アジアとの近接性から、安定した旅客数を維持しています。


その他注目の空港
西安咸陽国際空港、武漢天河国際空港、青島膠東国際空港なども好調なパフォーマンスを示しています。国際旅客数に関しては、上海浦東空港が中国本土最大の国際空港としての地位を維持しており、2024年の国際・地域旅客数は3000万人を超えました。

中国の航空市場は、国内外の旅行需要の回復とともに今後も拡大を続けることでしょう。

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