2025年春節(春運)計画:各大航空会社の動向

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2025年の春運(中国の春節の移動シーズン)に向けて、主要航空会社の計画が発表されました。それぞれの航空会社は、増便や新路線の開設、安全対策の強化などを行い、旅客の需要に対応しています。以下は、主要航空会社の春運計画の概要です。

中国国際航空(Air China)

中国国際航空は、2025年春運において、7万便以上の便を運航する予定です。これは2024年と比較して9.5%の増加にあたります。春運の需要に応じて、特に春運効果が見込まれる路線に新たに3,400便以上を追加します。また、サービスの品質向上や安全運航の確保にも力を入れるとのことです。

中国南方航空(China Southern Airlines)

中国南方航空は、2025年春運において12万便以上を運航予定で、前年比6.2%の増加となります。その中で、9,000便近くの臨時便を運航する計画です。また、3機のC919国産旅客機が春運期間中に初めて登場し、広州と上海虹橋、杭州、海口、成都天府、長沙などを結ぶ路線で運航される予定です。広州から安康、常徳、成都、綿陽、深圳からはハルビン、鄭州、南充などの路線に1700便以上を追加します。国際線については、日本、東南アジア、オーストラリア・ニュージーランド、中東などの人気路線が中心です。

東方航空(China Eastern Airlines)

東方航空は、2025年春運で特に33の国内「氷雪観光」目的地に向けた便数を増加させます。これにより、ハルビンを中心に新たに13路線を開設し、毎週140便の「氷雪便」を追加する予定です。また、国内では北京大興から長白山、厦門、博鳌、長春への路線を新設し、ハルビン、銀川、昆明などの路線の運航頻度を増加させます。国際線では、大興から富国島への便を新たに開設し、大阪、ハノイ、モスクワ便の運航頻度を増加させる他、大興から大阪、バンコク、シンガポールへの便は、全て広体機で運航される予定です。

海南航空(Hainan Airlines)

海南航空は、春運において3.34万便以上の運航を計画しており、2024年と比較して6.9%増加する見込みです。約526万人の旅客を輸送する予定で、そのうち491万人は国内線で、前年比3.1%の増加が予想されています。国際線および地域路線では、35万人以上の旅客が見込まれており、前年比50%以上の増加となります。国内線では、海南やハルビンなどの人気都市に向けた広体機運航の強化が行われ、国際線は主にアジア太平洋地域(特に日本、新加坡など)と南半球(オーストラリア、ニュージーランド)を中心に運航されます。

厦門航空(Xiamen Airlines)

厦門航空は、春運期間中に沈陽、銀川、泸州との新たな路線を開設し、特に「避寒旅行」向けに海口、三亜などの路線を増加させる予定です。さらに、海外路線では、毎週257便を運航予定で、ロサンゼルス、バンクーバー、パリ、アムステルダム、シドニー、メルボルンなどの国際便も運行されます。また、アジアの主要都市(ドーハ、マレ、バンコク、シンガポール、ジャカルタ、マニラ、クアラルンプール、金辺、ホーチミン、ハノイ、ペナン、バリ島、東京、大阪、ソウルなど)との路線も強化される予定です。

湖南航空(Hunan Airlines)

湖南航空は、春運期間中に2,316便を運航する計画で、2024年と比較して18.3%の増加が見込まれています。旅客数は約42万人に達する予定で、そのうち湖南地区の便は1,196便となり、前年比11.1%増加する見込みです。また、新たに長沙 = 揭陽、長沙 = 北海、長沙 = 温州、長沙 = 惠州、無錫 = 長白山、西双版納 = 腾冲、保山 = 南昌などの路線を開設し、無錫 = 長沙、深圳 = 南京 = 保山などの路線を増便します。

北部湾航空(Beibu Gulf Airlines)

北部湾航空は、春運期間中に28機の航空機を投入し、16の新たな加班便を運航する予定です。総計で5,388便を運航し、75万人の旅客を輸送する見込みです。2024年春運に比べ、大幅な増加が見込まれています。新たに、济南 = 十堰 = 南寧、济南 = 重庆、南寧 = 長沙、海口、福州、温州、揭阳、博鳌などの路線を増加させ、さらに東南アジア行きの便も強化され、5つの国際路線の運航が追加されます。具体的には、南寧 = バンコク(スワンナプーム)を毎日朝晩2便運行、济南 = 南寧 = プーケットを週3便運行、臨沂 = 南寧 = シンガポールを毎日1便運行、海口 = ハノイ(チャーター便)を週2便運行、南寧 = ヴィエンチャン(チャーター便)を週3便運行します。

春運は中国における最大の移動シーズンであり、航空会社は各地の需要に応じた運航計画を立てています。各社はサービス向上と安全運航を最優先に、繁忙期の効率的な運営を目指しています。

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