エミレーツ航空(Emirates)は、2025年に中国を含むアジア、ヨーロッパ、アフリカの複数の新規路線を開設する計画を発表しました。特に中国市場の拡大を重視しており、新たに深圳や杭州への直行便の運航を予定しています。
エミレーツ航空のグローバル戦略
エミレーツ航空は、ドバイ国際空港(Dubai International Airport)を拠点とし、豪華な機内サービスと長距離フライトで知られる世界的な航空会社です。広範なネットワークと高い利便性を誇る同社は、2025年にさらなる国際線拡大を計画しています。
2025年夏に予定されている新規就航路線
深圳線の開設
- 運航開始:2025年夏予定
- 運航頻度:毎日1便
- 機材:ボーイング777-300ER(定員364~442名)
エミレーツ航空は、ドバイを経由する中継需要の高さを考慮し、深圳線の開設を進めています。しかし、この路線はすでに数回延期されており、その要因の一つが航空機の納入遅延です。ただし、最近になって同社は新型エアバスA350を初めて受領しており、機材の問題は解決に向かっている可能性があります。
杭州線の開設
深圳線に加え、杭州への直行便も2025年夏の就航が計画されています。エミレーツ航空の広報担当者は、これらの新規就航計画について慎重に検討を進めており、政府当局からの承認を待っている段階であると述べています。
今後の就航候補地
エミレーツ航空は、以下の都市への新規就航も検討しています。
- 中国:成都
- ベトナム:ダナン
- フィンランド:ヘルシンキ
- カンボジア:シェムリアップ
- コンゴ民主共和国:キンシャサ
- コンゴ共和国:ブラザビル
特に、ドバイ=ヘルシンキ線については、新型エアバスA350の投入が検討されているものの、正式な決定はまだ発表されていません。
第五の自由(フィフス・フリーダム)路線の拡大も視野に
エミレーツ航空は、二国間を結ぶ直行便だけでなく、「第五の自由(フィフス・フリーダム)」を活用した運航にも積極的です。これは、自国以外の2都市を結ぶフライトの運航権利を指し、同社はすでに多くのフィフス・フリーダム路線を展開しています。今回の拡張により、その割合がさらに増える可能性があります。
まとめ
2025年、エミレーツ航空は中国市場をはじめとする国際線ネットワークを大幅に拡大する予定です。深圳や杭州への直行便開設に加え、新たな就航候補地の検討も進められており、世界中の旅行者にとって選択肢がさらに広がることが期待されます。今後の正式発表に注目が集まります。
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