中国が開発したC919旅客機は、2023年5月に商業運航を開始して以来、急速に受注を拡大しています。2024年4月時点で、C919の累計受注数は1000機を突破し、販売総額は約1250億ドル(約8600億元)に達しました。さらに、C919は国内市場だけでなく、国際市場への進出にも成功しています。
C919の商業運航がスタート
2023年5月28日午前10時32分、中国東方航空(China Eastern Airlines)は、世界初のC919商業運航便(MU9191便)を上海虹橋空港から北京首都空港へと飛ばしました。この歴史的なフライトは、中国初の国産大型旅客機が正式に商業運航を開始した瞬間となりました。
受注数1000機を突破、国際市場でも好調
2024年4月時点で、C919の累計受注数は1000機を超え、総販売額は約1250億ドル(約8600億元)に達しています。
国際市場での受注実績
C919は当初、中国国内市場を中心に販売されていましたが、すでに海外市場でも受注が始まっています。
- ナイジェリア:新設のある航空会社が複数機を発注
- オーストラリア:某航空会社が複数機を発注
- アメリカ:某航空会社が20機を発注
このように、中国のC919は、競争の激しい国際航空市場においても確実に存在感を高めています。
C919の市場競争力と今後の展望
C919は、ボーイング737やエアバスA320シリーズに対抗する新型機として開発されました。エアバスA320シリーズは、ボーイング737シリーズの市場独占を打破するのに32年を要しました。その間、A320は改良を重ねながら市場に定着していきました。
C919はまだ成長段階
現在のC919は、エアバスA320やボーイング737と比べて、成熟度の面でまだ差があります。しかし、今後の運用経験の蓄積や生産コストの最適化により、競争力を高めていくことが期待されています。
長期的に見れば、C919は世界の航空市場で確固たる地位を築き、エアバスとボーイングの二大巨頭に対抗する存在となる可能性があります。
まとめ
- 2023年5月にC919の商業運航が開始
- 2024年4月時点で受注数1000機以上、販売総額1250億ドル(約8600億元)
- ナイジェリア、オーストラリア、アメリカなど海外市場でも受注拡大
- 今後の運用実績やコスト削減により、競争力向上が期待される
C919はまだ発展途上の旅客機ですが、今後の成長に大きな期待が寄せられています。
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